- 2008-10-06 (月)
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「民族音楽」とは、その土地に住んでいる人たちが独自に創造し、伝承してきた音楽のことです。
別の言葉として「民俗音楽」という呼び方もあります。
「民族音楽」とは元々ヨーロッパの国々から見て植民地の音楽のことを、他民族の音楽という意味合いで「民族音楽」と呼んだのが始まりのようです。
一方、「民俗音楽」の「民俗」とは、風俗、習慣、伝説、民話、歌謡など古くから人々の間で民間で伝承されてきたものを表す言葉のようなので、「民俗音楽」とは伝承歌、ヨーロッパのバラッド、日本ならフォークソングに近いような気がします。
いずれにしても、これらの音楽は詩の内容や、曲のメロディは一般に簡素で、素朴です。
主に支配者や神々に奉上される地域の祭りや、労働の際に歌われる伝統的音楽ですが、それ以外の種類では「子供の音楽」「遊戯の音楽」「子守唄」「恋愛や結婚に関するもの」「戦争や軍事に関するもの」「労働や商売に関するもの」「物語のもの」「ダンスに関するもの」と、いうように多種多様にわたる、生活に密着した内容になっています。
ヨーロッパ音楽、ラテン音楽もそうですが、日本の民謡も「民族音楽」のひとつで、その他にも長唄、吟詠、能楽、邦楽、尺八、津軽三味線や和太鼓も「民族音楽」とよばれるものに含まれるのです。
「民謡」というのは、民衆の歌謡、民間の俗謡、庶民の集団生活の場で生まれ、生活感情や地域性などを反映した、民族が自分たちのものとして広く長く歌っている歌曲ということです。
これは民族(各国や各地域)の重要な文化財でもあるという考え方から、「民謡」も立派な「民族音楽」といるでしょう。
古典化しているものから、西洋音楽や周辺民族の音楽の影響を受けながら、現在でも大衆音楽として支持されているものもあります。
「民族音楽」は一般にイメージされる伝統文化・民俗文化に限らず、都市文化やサブカルチャーも含め、色々な要素を採り入れながら多様化してきた最近の「民族音楽」として、レゲエ、サルサ、ボサノバ、タンゴなどがありますよね。
これらの「民族音楽」は世界的普遍な音楽として広まっていて、ワールドミュージックと呼ばれ注目された時期もありました。
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