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2009年02月

希少性が高くコレクションとしても人気が高いビスクドール

「ビスクドール」をご存知でしょうか?
「ビスクドール」とは、19世紀にヨーロッパのブルジョア階級の人たちの間で流行した人形のことです。
ちなみに、フランス語で「ビスク」は「2度焼き」という意味で、人形の頭部、場合によって手や全身の材質が2度焼きされた素焼きの磁器製だったので、「ビスクドール」と呼ばれるようになったそうです。
ビスクドールが登場するまで、人形といえばロウ人形や洋服の宣伝用に作られたファッションドールが主でした。
そうした時代に人形職人の試行錯誤によって、おがくずや粘土などをニカワや樹脂などで固める手法で作られたコンポジションドールを経て、ビスクドールが誕生したのです。
この時代、それまでのおがくずや粘土などをニカワや樹脂などで固めた顔や手足を、陶磁器で作ることで、暖かみと透明感のある健康的な肌を表現したことがビスクドール流行の秘密です。
チャイナドールは1840年から1880年の間に子供にも大人気で、大量生産されました。
一般の子供用玩具としても広く販売され、19世紀末から20世紀始めには「ジュモー」「ブリュ」などフランスのビスクドール工房は黄金時代を迎えたのです。
しかし、このビスクドールの製作は、素材が2度焼きされた素焼きの磁器製であるということもあって、きわめて職人的な高度な手仕事で、贅沢な材料を使用したために、その後に登場したゴム、セルロイドやビニール製のより廉価な人形の量産化に追いつくことができず、姿を消していきました。
こうして、その短い期間につくられたビスクドールは今でも人気が高く、中でもドイツ産の人形は「幻の人形」といわれ、骨董的価値、美術性、希少性によって高値がついたり、現在でもコレクターの間で探し求められています。

トゥーランドット姫とアンティークビスクドールたち―幻想人形館 (幻想人形館)

ハワイアンキルトの作り方の基本

ハワイアンキルトの模様は、一般的に幾何学模様のアップリケにウエイブしたもので、アップリケの回りからさざ波の2~3mm幅に縫い目模様があります。
その由来は、木陰に干してあった白いシーツにレフアの木の葉が透けて見えて、その美しさをキルトに表したという言い伝えがあるのです。
西洋の宣教師がハワイに上陸し、その妻達によって裁縫の技術がハワイに伝えられ作られ始めた当時は、白い布地に色のついた布地を乗せて作られていましたが、現在では様々な組み合わせで作られているようになりました。
土台となる布はキルト芯を使い、土台布に花や木などの形(モチーフ)となる布を縫いつけますが、このときキルト芯と裏布も一緒に縫い合わせるのです。
このようにして、ハワイアンキルトは、キルト芯を含めても最低3枚の布を1度に縫い合わせることになるので、素材は綿100%の適度に薄い生地が適しているのです。
縫い合わせの「ズレ」にも気をつけるようにします。
ハワイアンキルトでは

1.モチーフのきわを縫って行く「落としキルト」
2.モチーフの中に模様を作る「モチーフ内キルト」
3.外側を飾る「ウエーブキルティング」

という風に、キルティングの作業の工程で違った呼び名があります。
しかし、縫い方としては3つとも全く同じです。
その縫い目間隔は2~3ミリとなります。
ハワイアンキルトの特徴である「ウエーブ」は水面に花を落としたときに出来る波紋のような形にキルティングしていきます。
そして、最後はバイヤステープをたてまつりで止めて仕上げます。

キャシー中島の「アロハ!ハワイアンキルト」

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